事前に確認しておくこと

介護職の求人の状態は、日本全国で有効求人倍率が3.15倍です。つまり、介護士の求職者一人に対して3.15件の仕事が見つかる計算です。また、離職率については、全国平均で16.7%となっていて5人から6人程度に一人、職場を離れていることがわかります。離職率が高い理由には、人間関係によるトラブルやキャリア、給与などさまざまな事が挙げられますが、ポイントを押さえて転職することで離職せずに済むこともあります。

介護士として転職を成功させるにはいくつかのテクニックがあります。転職活動をする前にはまず自分がどのような働き方をしたいのかが大切です。正社員として働くのか、派遣として働くのか、パートやアルバイトとして働くのかを決めておいたほうが良いでしょう。正社員として働いた場合は、賞与があることや福利厚生を充実させられること、管理者などへのキャリアアップが狙えることがメリットです。一方、派遣社員やパート、アルバイトの場合のメリットは、残業が少なく自分のライフスタイルに合わせて働く時間をコントロールできることです。

また、転職する際には事前に職場の人間関係について確認しておきましょう。その他、年収の希望やキャリアアップへの考え方、どんな環境で勤務したいのかなど、具体的にイメージしておくことも大切です。また、転職の際には無資格でも入社できる施設もありますが、介護職員初任者研修の資格を持つと転職先の幅は広がります。キャリアアップを意識した転職の場合は、早めのタイミングで介護職員初任者研修や介護職員実務者研修、介護福祉士、ケアマネージャーなどの資格を取っておけば高い介護能力を持っている人材として高評価されます。